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「食を通じて世界中の人々をHappyに。」それが実名グルメサービス『Retty』のビジョン。2017年5月には月間利用者数が3,000万人を超えた。アジアを中心に海外展開にも力を入れており、絶好調な一方で、目指すゴールからはまだ遠いという。いったいこれからどのような成長を思い描いているのか。RettyのUXの向上を担うディレクターの後藤氏に話を伺った。Rettyさんのオフィスの写真※と一緒にお楽しみください。

※会社から社員に対して「使途自由」な200万円が贈呈され、後藤さんがリーダーとなりオフィスのコンセプトプランニングを担当されました。

Retty株式会社
ディレクター
後藤 紗也佳
大手インターネット企業にてデザイナーとして、サービスのLPや動画編集、キャラクター制作など様々なデザインを担当。その後、美容系のCGMサービス運営企業にて、メインサービスのUI改修・有料会員機能などを担当後、クリエイティブディレクターとしてスマホサイトのリニューアルを担当。 世界中の人々にHappyな体験を提供することを目指し、デザイナーとしてRettyへ2015年参画後、現在はディレクターへ転向し、Web、アプリのプランニングやUI設計を担当している。

食の好みは多種多様、人それぞれのベストがある

ー後藤さんのRettyでの役割を教えてください。

後藤: Rettyにはディレクターが数名いますが、SEOが得意だったり実装ができたりと、それぞれ強みが違っています。

私はバックグラウンドがデザイナーで、Rettyにも当初はデザイナーとして入ったので、デザイン面を強みとしてユーザー体験の向上に注力しています。

ーなるほど。ちなみにRettyがユーザーに提供したいと考えている体験について詳しく教えてください。

後藤: Rettyがユーザーさんに提供したいのは、「自分にベストなお店が見つかる」という体験です。Rettyを使うことで、その人の趣味や探している利用シーンなど、それぞれの条件にマッチしたベストなお店を発見してもらいたいんです。

そもそも、飲食店は平均点で評価することが非常に難しいと考えています。なぜかというと、人それぞれ食には好みがありますし、TPOで選ぶお店は変わるじゃないですか。デートに行くときと飲み会に行くときでは、選ぶお店が全然違ったりしますよね。

Rettyはその体験を「おすすめ」×「食の好みが合う人」で提供したいと考えているんです。

ー「おすすめ」×「食の好みが合う人」…初めて聞きました。詳しく教えてください。

後藤 :人生の食事の回数は約8万回、日本の飲食店の数は約80万軒あると言われます。これだけ対象が多いと、いいお店に出会うのは難しい。自分と食の好みが合う人から探すと、よりベストなお店に出会える確率をあげることができると考えています。

例えば、Rettyの社員は自分が人におすすめできる料理ジャンルの担当を持っています。餃子担当の人であれば、様々なエリアの餃子店を巡っていてとても詳しいので、他の誰かが餃子を食べたいと思ったら、その担当者がRettyに投稿したお店の中から探せるんですね。

そういった具合に、自分と嗜好が近い人や、特定の何かに詳しい人からお店を探せば、自分にピッタリの店を探せるんじゃないかという思想のもとでプロダクトをつくっています。

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「おすすめ」×「食の好みが合う人」の世界観をユーザーに伝えるために

ー「おすすめ」×「食の好みが合う人」の世界観をユーザーに伝えるためにどんな工夫をされているのですか?

後藤 : UI面での工夫として、Rettyではタイムライン形式を採用しています。アプリを起動すると、お店の情報とおすすめしている人のコメント表示がされるんですね。Facebookともアカウントを連動できるので、Facebook上の友達がおすすめしているお店が表示されるようになっています。

また、アプリの中に「イベント」機能があって、ユーザーさんもイベントを立ち上げることができます。Rettyでイベントを作成して「ここのお店にみんなで行こうよ!」とRetty内の友達や、まだ交流したことのない人にまで、広く呼びかけることができるんです。

ーイベント機能まであるんですか!知りませんでした…。

後藤 :そう、まさにそこを改善していきたいです。ベストなお店を見つけるためには「人からのおすすめ」が一番いい方法だと現時点では思っていて、コアユーザーさん達はベストなお店に出会い、外食体験をとても楽しまれています。なので、もっと多くのユーザーさんにその体験を味わっていただきたいんです。

Rettyのアプリについてユーザーさんにヒアリングを実施して分析をしたところ、多くの方が、まだ十分にサービスを使いこなせていないことがわかりました。まだまだベストなお店にうまく出会えていないユーザーさんが多くいらっしゃるんですね。

ーそれはなぜですか?

後藤 :理由はいくつかあると思いますが、サービスの楽しみ方がまだ伝わっていない状態なんだと思います。

例えば、飲食店検索サービスといえば、キーワード検索を主にイメージされると思うのですが、グルメな人や自分と食の好みが近い人がオススメしているお店から探すという体験の良さがまだ伝わっていないようです。その為、フォローする理由がわからなかったり、タイムライン形式のUIが唐突に感じたりする事があるようです。

今後、大幅な改修を予定していて、よりRettyを楽しんでくれるユーザーさんを増やしていこうとしている段階です。近々ご案内できると思いますので楽しみにしていてください!

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※ なんと社内にテントがあります。

提供したい体験に忠実であること。それが大切だと気づいた

ー後藤さん個人のお話も聞かせてください。後藤さんが成長を実感したのはどんなときですか?

後藤: 1年ほど前に、海外のユーザーさんにインタビューしたときですね。よくサービスを海外展開するにあたって、「UIを変えないといけない」と言われることがあるじゃないですか。

私が元々デザイナーだったこともあるとは思うんですが、本当にそうなのかすごく疑問で。それってなんでなんだっけ?を考えたときに、当時は明確な答えを持っていなかったんですね。「ベストなお店が見つかる」という目的は同じなのに、果たして文化が違うだけで嗜好まで変わるんだろうか、と。

ーユーザーさんに話を聞いてみていかがでしたか?

後藤: 分かったのは、「飲食店探し」において、やっぱり文化の違いはあんまり関係ないなということ。自分が美味しいと思える店に行きたいっていう感情はホントに変わらなくて。よく考えると当たり前なのかもしれないんですけど、実際にユーザーさんと直接会い、コミュニケーションを取ったことで、より強く実感できました。

例えば、AppleのMacやiPhoneって、同じUIなのに世界中で使われているじゃないですか。それと同じで本質的なユーザーニーズを叶えることが大切なんだなって、価値観は大きく変わりましたね。それまでも行動分析などは取り組んでいましたが、本質が見えてきたという感覚がありました。

ー先入観に縛られていたということなんですね。今はどうお考えなんですか?

後藤: ある程度の最適化は必要だと思います。例えば、どういった層をターゲットにするかにもよりますし、各国で流行っているサービスや馴染みを感じるものがあったりなど国ごとに文化の違いはありますよね。

そのような差異に対する最適化は必要なんですけど、「人から探すことでベストなお店が見つかる」という本質的なところは変えなくてもいいのかなと。そこにはこだわって提供し続けていきたいと思います。

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※ エアロバイクに乗りながら仕事をされている方も。

ユーザーをHappyにするのがディレクターの仕事

ー後藤さんはUXを考えるときに何を大切にされているんでしょうか。

後藤: 私は自分の中に明確な「これ」というイメージが見つかるまでは、結構こだわって考えたりするタイプなんですね。なかでもマクロとミクロの視点を行き来するのを重要視していて、そこのバランスをうまく取っていくのが、ディレクターにとって大事になるスキルなのかなと思います。

ーマクロとミクロの視点とは、どういった見方なのでしょうか。

後藤: Rettyでは『Retty Way』という行動指針を定めており、その最優先項目としてとして“User Happy”を掲げています。プロダクトについて何かを決めるときは、「それは本当にユーザーにとってHappyか?」を考えて決めるということですね。

“User Happy”を追求するために、直接ユーザーさんにお会いして話を伺うこともあります。その中で、目線がどんどんミクロの視点になっていって、「アプリ画面のこのボタンが気になる」ってところまで下がることってあると思うんです。

でも、その視点が必要なときもあれば、必要ではないこともあるじゃないですか。なのでマクロな視点との行き来ができるように常に意識しています。

ー確かに、ユーザーの声を聞いている内に、その意見が正しいのかなと思ってしまうことはあります。何を選ぶのか、取捨選択する方法はありますか?

後藤: 方法は模索していますが、主観的にならないことは常に意識しています。マーケットにいる人たちの属性や思考を理解するようにしていて、なるべく感情的にならないように、戦略やビジョンも踏まえて分析しています。

判断にどうしても迷うときは、代表の武田と壁打ちして、バランスを取りながら進めています。

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※壁にはユーザーさんとのオフ会の写真も飾ってありました。

ーチームではどんな取り組みをされているのでしょうか?

後藤: 「#app_circle」というslackチャンネルでアプリの情報交換をしています。日々新しいサービスは国内外問わず触って、その内容・感想を発信して、意見交換等を行っています。

また、自分が最近「Wowな体験をしたアプリ」について、アプリを使ったきっかけ、使ってみて体験したWowな瞬間などの感想を持ち寄り、プレゼンしながらランチを食べる会を行っていますね。

ーなるほど。ちなみにRettyの完成度って何%くらいですか?

後藤: 代表の武田も言っていますが、ゴールに対して2〜3%くらいでしょうか。まずは、「おすすめの世界観」をユーザーさんにもっと実感してもらえるようにしていかないといけませんし、創業の頃からグローバル展開を前提にしているので、そういう意味でも本当にまだまだです。

国内の月間利用者数が3,000万人を超え、働く社員も100名を超えるまでに拡大してきたことで、完成されたサービスの様に受け取られがちなんですが、全然そんなことないんです。Rettyはこれからまだまだ変わっていきます!

ーRettyの進化を楽しみにしています!ありがとうございました。

Rettyの目指す世界についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

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