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こちらの記事はProduct Manager Party 〜 キャリア編 〜のイベントレポートの4/4記事目です。その他の記事は下記からご覧になれます。

Sansan におけるプロダクトマネージャの日常(Sansan藤倉様)
プロダクトマネージャーに必要な3つのスキル(freee坂本様)
なりたいPM像から今の自分を見つめ直す(リブセンス松栄)

最後のプログラムはプロダクトマネージャーカンファレンス実行委員長の関様にモデレーターを努めていただき、登壇してくださったSansan藤倉様、freee坂本様、そしてリブセンスでPMを務める内田の3名によるパネルディスカッションとなります。

また「プロダクトマネージャーの成長に必要なスキルとマインドセット」について、3名に事前ヒアリングした内容をスライドにまとめていただきましたので、そちらも合わせてご覧ください。

パネルディスカッション(坂本様 関様 藤倉様 リブセンス内田)

求められるプロダクトマネージャー像とそのギャップ

関さん: さきほど松栄さんからも話がありましたが、今日のお話の中で一番共通していたのが、「今の自分となりたいPM像のギャップを埋める」ということ。坂本さんと藤倉さんのそれぞれの会社では、自分以外のプロダクトマネージャーはそれぞれ何人ぐらいいるのでしょうか。また、その人たちには、求められるPM像とあなたのギャップはこうだよとか、その人たちが自分のギャップをどういうふうに見つけているのかとか、そのあたりを、まずは藤倉さんから紹介していただきましょう。

藤倉さん: うちの会社は、SansanとEightなど全ての部門を含めると全社員は400人ぐらい。その中で、プロダクトマネージャーと言われているのは、10数名ぐらいですかね。ギャップがあるかでいうと、それなりにはあると思います。
先ほどのLTにおける坂本さんの話は、すごく的を射ていると思ったんですけれど。何が課題かというところを言及せずにこのUXの方がいいと思いますということはまだありますね。それをやりたいのは、わかるんですけれど、本質ではないですね。なので、そこでなぜそういう考え方に至ったのかを説明してもらうことは多いですかね。

関さん: 坂本さんはどうですか?

坂本さん: うちも12、3名プロダクトマネージャーがいるんですけれど、バックグラウンドがいろいろで、カスタマーサポート出身の方もいれば、エンジニア出身の方もいれば、いろんな方がいらっしゃって。ギャップがあるといえば、あるんですけれど。一旦は、その強みがいきるところにアサインするっていうのは一つやってることではありますね。

関さん: リブセンスさんは、どうでしょう?今プロダクトマネージャーがどれぐらいいて求められるPM像とどう向き合っているのでしょう。

内田さん: 規模的にはお二方との会社とそんなに変わらないと思います。全社員が300人強で、プロダクトマネージャーは10人前後ですね。組織のメンバー構成や事業のフェーズが違うことから、各部署のプロダクトマネージャーがやるべきことに少しずつ差異がある状態です。そのため、会社として理想とするプロダクトマネージャーと、現状とのギャップが、今まで定義も可視化もできてなかったんですよね。
なので、最近リブセンスのプロダクトマネージャーとして、必要とすることを定義しました。その理想像と現状のギャップをどうやって埋めるかということを、各プロダクトマネージャーで考えてもらい、どうやって伸ばすかというのをToDo化してみんなで改善していっているところです。

プロダクトマネージャーに必須のスキルとは

関さん: 今3名がお話しされたのは、プロダクトマネージャーになった後に、他のプロダクトマネージャーや外部から指摘されるケースの話だと思うんですけれど。まだなってない人は、そもそも自分とプロダクトマネージャーの入り口に立つ間のギャップって多分わかんないですよね。
それぞれの会社さんで例えば面接とか、説明会とかで、これからなりたいんですって志願した有望な若手がいた時に、なんかアドバイスしてあげてることとか、これ読んでねとか、渡してるものってありますか?freeeさんの場合は社内でプロダクトマネージャー向けの教科書をまとめてるんですよね?

坂本さん: そうですね。社内で教科書書いたりはしてるんですけれど。うちは幸い、さっきも言ったんですけれど、会社が成長フェーズなので、PMになりたいって主張してくれれば、なれる環境ではある。その時に聞きたいのは、どうしたいのっていうのは聞いて、あとは自分がオーナーだったらこのプロダクトとか、このモジュールをどう育てていきたいのっていうので、どれぐらい考えてるのかなっていう深み、愛は知りたいなっていうのはありますね。
情熱とか愛って絶対後からついてこないんで。そこが先行でなかったら辛いかなとは思います。

藤倉さん: さっきもお話ししたように、エンジニア出身であれば機能的なアプローチとか、デザイナー出身であればUXデザインとか、営業出身であればビジネスサイドからの観点を出発地点にすればいいと思います。
プロダクトマネージャーって、本当はいいもの作らないといけないんですけれど、とはいえ開発リソースが限られている中で、UIのデザインとしては課題がありますが、ユーザー価値は毀損されていないと判断しなくてはいけないことがあるんですね。そういう判断ができる人かどうかっていうのは見ます。このようなスキルは後から身につけることが大変なものだと思っています。なので、そこは結構見ていると思います。

関さん: だとすると、キャリアパスは、あまり関係がなくて、プロダクトをもっとこうしたいということを、自分ごととして、ちゃんと考えているかどうかみたいなところは一つありますよね。
一つ言えることとしては、どのキャリアからプロダクトマネージャーになったにせよ、プロダクトマネージャーになった後に、自分を支えてくれるのが過去のキャリアで培ったスキルと経験なので、そこは逃げるようにプロダクトマネージャーになるんじゃなくて、プロダクトマネージャーになった後も、自分の得意分野が武器であり続けて欲しいなと思っています。エンジニア出身でも、スタートアップ出身でも、マーケ出身でも。なので、そういう意識はもっていただくといいかなと思いました。では、そういった意味も踏まえて、成長のテーマにいきます。成長って何?っていう話で、さっきのこのプロダクトマネジメントトライアングルを見ていただいても、いろいろ、やらないといけないことはあるんです。

個別を拾っていけば、これをもっと勉強して、これを読んでとかあるんですけれど、そもそもプロダクトマネージャーって何を求められるんだっけっていう話はさっきからいっぱい出てきてると思うんですよね。人間の成長はどんなスキルを身に付けるかっていうことと、どんなマインドセットであり続けるかっていうふうにも整理をすることができます。マインドセットは哲学的なものだったりとか、自分の行動指針だったりとかですし、スキルっていうのはやりたいことを実現するために自分の武器だったりしますので。

それが、何回か繰り返していくと経験に変わっていって、経験が暗黙知から形式知になって、人に伝えられて、自分が10年かかったことを伝えたことで、他の人が1年ぐらいでできたら、残りの9年は別のことができるっていうのを繰り返して人類って進化しているので。そういう観点だと、おそらくこの2つをまずはちゃんと抑えたらいいのかなっていうのを、パネルディスカッションを設計した時には考えました。
実際に、3名にはプロダクトマネージャーとして成長するのに必要なスキルとマインドセットをそれぞれの立場で、なんで必須かっていうのも含めて全部書いてもらったので、書いてもらった内容をネタに残り8分ぐらいディスカッションをしたいなと思っています。坂本さんは資料の中でほとんど全部説明されましたね。

プロダクトマネージャーとして成長するのに必要なスキルとマインドセット

坂本さん: スキルは書きましたね。

関さん: この中で、藤倉さんから見て、これうちも一緒とか、言い方違うけど同じことを言ってるよってありますか?

藤倉さん: 完全に一緒ですよ。課題の発見と定義みたいなものは、すごく難しいなと思うんですね。私は元々ソフトウェアエンジニアで、どちらかと言うと、アーキテクチャの設計とかに得意分野があります。ソフトウェアのアーキテクチャの領域って結構抽象論が高い議論が多いのですが、
それって近い話だなって思うんですね。私の持論なのですが、どんな業種、業態、どんな領域であっても、仕事ができる人って抽象論の高い議論ができる人だと思うんですね。それを捉まえて構造化して言語化して、他人に対してわかりやすく説明するっていうのが、一連に必要なセットで。それは多分課題の設計をする近道だなというふうに思っていますね。あと、坂本さんがムーブメントって言ってるのは、まさに僕がチームビルド、人だよって言ったのと一緒だと思います。
プロダクトマネージャーって自分の力では何もできないんですよみんなに動いてもらわないといけないんですね。Sansanはこうしないとダメなんですっていう情熱をもってないと、人は絶対についてこないし、代表を説得をしないといけないこともあるので、本当に一緒だなと思います。

関さん: 逆に、内田さんは3名の中でプロダクトマネージャー歴が一番短いですが、今こうしてSansanさんとか、freeeさんから長くやってるプロダクトマネージャー2人来てますけれど、悩んでいることや、もう少し詳しく教えて欲しい内容などありますか?、

内田さん: 最終的には総合力が求められてしまうのがプロダクトマネージャーかなっていうところがありつつ、軸足をどこに置くかというのが大切かなと個人的に思っています。なので、さっきの松栄の(発表の)話にも繋がるんですが、PMは何かしらの軸足があって、強いPMに育っていくと思います。そういう背景もありつつ、お二方って、ロールモデルがあって、その人を目指して成長していっているのか、それとも、自分なりに道を切り開いているのかどちらでしょうか?また、成長のモチベーションが何かとか、どのようにご自身の方向性を決めてるのかも伺えますでしょうか?

坂本さん: すごく変なこと言っていいですか。僕はロールモデルはXJAPANのYOSHIKIさんなんですよ。あの人がロックもだし、クラシックもやって、極限まで追い詰めて倒れるんですよ。そういう生き方がしたくて、最初ミュージシャンになろうと思って無理だったんで。次、物理学者になろうと思って、それも無理だったんですよ。じゃあ、どこで自分の作品を残すかって言うと、ITしかないなと思って。やりきってしまおうと思ってやってます。だからロールモデルは誰?って言ったら、XJAPANのYOSHIKIさんです。

藤倉さん: ロールモデルはいないですかね。ここ1年ぐらい前から日本国内でもプロダクトマネージメント、マネージャーっていう職種がポピューラーになりつつあるなっていうふうに思いますが、それ以前はロールモデルはなかったと思います。
ちょっと思うのですが、プロダクトマネージャーって、外から見ると結構キラキラして見えてるんじゃないかなって気がします。ただし、その役割を担うことはすごく大変で、いろいろな責任を伴います。だから、軽い感じでプロダクトマネージャーになりたいって言われると、私はちょっと違和感を感じたりします。あなたが想像している100万倍しんどいですけど大丈夫ですかと。
それでもやりたいってパッションがないと、やっちゃいけない仕事だなと思います。ある種の権限を持っていて優位に見えちゃうんですよね。何を作るかを決める責任があるので。
でもそれは権利ではなくて、義務でしかないんですよね。我々が判断を間違えたら、現金で計算したら数千万、数億円の損失が出るといっていいような判断を毎日しないといけないので、結構ヒヤヒヤします。そういう勝負がしたい。自分にはそういう能力があるんですっていう人にだけやってもらいたいなと思います。

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プロダクトマネージャーとしてのゴール

関さん: 他に聞いてみたいことってありますか?せっかくなので。

藤倉さん: 会場の方、何かご質問のある方。挙手お願いします。

参加者: プロダクトマネージャーのゴールって、どこを目指していくべきなのかとか、今日新人の方もいらっしゃると思うので、どうなったらいいんですかね。結構ゴールって究極だと思っていて。どこを目指すと幸せになれるのかとか、どういうことを目指してますとか、そういうお話を聞きたいです。キャリアも成長も関係すると思うので。ぜひお願いします。

関さん: 若い順にしましょう。今の自分のゴールはここに設定してやってますぐらいの。

内田さん: ゴールって言うと、3年後にどうなってたいとか、そういう回答が適切なのかなと思うんですけど、僕の場合はそこまで計画的ではないというのが正直なところです。今、転職会議っていうサービスの開発とマーケティングの統括をしていて、転職会議を転職口コミサイトから転職サイトに生まれ変わらせようというプロジェクトを遂行しています。それをやり遂げるために必要なスキルを日々ひたすら身に付けるということで、手いっぱいだなって感じがあります。
だからプロダクトマネージャーとしてのスキルっていうよりも、プロダクトを決めた目標に対してもっていくっていうことを、ミッションとしてやってるっていう感じです。キャリアとかそういう話からは外れちゃうかもしれないですけれど。プロダクトの成功が自分の成功だなと思って日々精進しています。

坂本さん: 結構似たような話かと思って、これ参考になるかわからないですけれど、今のfreeeって会社で働くことが僕のライフワークなんですよ。日本のスモールビジネスの環境を良くするっていうことが、僕の人生にすごくシンクロしてる課題なので。それを成功させていくんだったら、別になんでもいいなと思っていて。
僕のやることなくなったっていったら、別に(freeeの中で)違う仕事をやってもいいかなと思っていて。その時はその時の新しいロールだったり、新しいことにチャレンジするなとは結構思っているかなっていうのは、率直な感想です。

藤倉さん: 2つあって、1つは今坂本さんがおっしゃってたのと多分一緒なんですけれど、私自身もエンジニアとして10年近く前にSansanに入社しましたが、このSansanというビジネスを世界一にすることが私の目標であって、個人的な思いなんですね。なので、それができる、それに必要なポジションをやれって言われたら、全部なんでもやるつもりです。そいういう意思をもってエンジニアからマネージャーになりましたし、プロダクトマネージャーにもなりました。今はCTOにもなりました。
そういう部分を持っている人が多分プロダクトマネージャーに向いてるんだと思うんですよね。あと1つは、法人向けの事業でプロダクトマネージャーが事業責任を持つ状態を作りたいなとも思っています。やっぱりプロダクトが事業の真ん中にいなきゃいけないなと思います。
一番事業がわかっていて、それでドライブできるのはプロダクトマネージャーじゃなきゃダメだなと思っていますね。

参加者: 社長目指せみたいな感じですかね。さっき究極のプロダクトのオーナー、プロダクトのオーナーって社長だって。事業を責任持ったり、そういうところまでいくべきかって。

藤倉さん: Inspiredとかにも、プロダクトマネージャーっていうのは、プロダクトのCEOだって記述はよくありますし、そういうことなんだと私も思いますね。ただ、実際エンジニア出身のPMとかって、そこまでできてなかったりもするので、そういう姿、将来があるといいなって思っているっていう感じですかね。

坂本さん: 社長は社長でいろんな仕事があるので、プロダクトにフォーカスできるのはすごい幸せなことだなと思っていて。社長はものすごく意思決定してると思うんですよ。今。誰々議員と会いますとか、どこどこ銀行の頭取とお会いするというような仕事があると。
そういう仕事ってもちろん社長として重要な仕事です。なので社長にはそういうことも含めて、会社で最も重要な仕事をやってもらって、PMはプロダクトの責任を取りますっていう意味で、プロダクトで会社を代表をする人っていうのが目指す形の究極的なところかなと思います。すごい幸せだなと思います。

https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/wdraft/blog/5075c88c-d882-40d4-91fa-ecbc9df22d4f.png懇親会の様子

こちらの記事はProduct Manager Party 〜 キャリア編 〜のイベントレポートの4/4記事目です。その他の記事は下記からご覧になれます。
Sansan におけるプロダクトマネージャの日常(Sansan藤倉様)
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