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こちらの記事はProduct Manager Party 〜 キャリア編 〜のイベントレポートの2/4記事目です。その他の記事は下記からご覧になれます。

Sansan におけるプロダクトマネージャの日常(Sansan藤倉様)
なりたいPM像から今の自分を見つめ直す(リブセンス松栄)
先輩PM3人に聞く!プロダクトマネージャーとしてのキャリアと成長(坂本様 関様 藤倉様 リブセンス内田)

次の登壇者は、freee株式会社の坂本様です。坂本様からは「プロダクトマネージャーに必要な3つのスキル」というタイトルで発表をして頂きました。

プロダクトマネージャーに必要な3つのスキル(freee坂本様)

さて、プロダクトマネージャーに必要な3つのスキルについてお話させて頂きます。全然時間大丈夫ですね。ゆっくり喋ろう。

さっき藤倉さんの発表にもあったんですが、PMってなんのためにいるの?ってうちの会社でも定義してます。うちの会社では価値ある製品を、世に出し続ける人です。PMがいるといないとで何が違うんですかって言った時に、価値ある製品が出るか出ないかの違いです。

そのために、だいたい3つの要素があるかなと思っています。インサイト、マジ価値、ムーブメントって呼んでいます。

まずインサイトについて話しますね。インサイトとは、限られた材料から課題を発見する力です。具体的には、インタビューとか、法律とか、商習慣とか、データ分析とかから、課題発見をできる能力です。特にうちのプロダクトって結構難しいんですよ。例えば「税率がかわるからこういう課題がでてくるな」ということだったり、「元号変わるとこういう課題がでてくるな」といったような社会情勢も関係します。当然、ほかのプロダクトと同じように「出した機能が思ったように使われないからここが課題である」という課題設定もあります。

次のマジ価値は、課題発見したものをソリューションに落とせる力です。さっき藤倉さんが100何10パターン作ったみたいな話をされてましたけれど。ああいう感じで、どれが一番お客さまにとって価値があるんだっていうところを定義できる力です。

最後は、ムーブメントです。プロダクトマネージャー一人では世の中にプロダクトを届けることはできません。UXデザイナー・プロジェクトマネージャー・エンジニア・QAチーム・ビジネスサイドのメンバーを巻き込みながら、ものづくりをしていく必要があります。そのムーブメントを作る力です。

プロダクトマネージャー=市長 として考える

もうちょっと詳しく具体的に話そうかなと思って、この絵を描いてみました。どういうことかと言うと、自分がプロダクトマネージメントの素養のある市長さんだと思ってください。女性市長さんがあなたです。1人の市民が「俺らの町は大仏が必要だと思うんですよね」、みたいなことを提案してきたとします。プロダクトで言うとフィードバックがあったりデータ分析からここのKPIを上げないといけないとか、そういうイメージです。さらにその提案をしてきた市民はすでにアンケートを実施していて、「市民の96%が大仏欲しいって言ってるんです」とデータを出してきました。

ここで大事なのは、大仏が本当に必要なのかっていうのを判断する力です。「96%の人が言ってるから大仏作りましょう」とう意思決定は早計です。じゃあ何をするかって言うと、なんで市民の96%もの人が大仏必要なのかって言ってるのをちゃんと調査します。そうすると、いくつか仮説がでてくるんですよね。たとえば、「病気で亡くなる住民が多くて、それを鎮めるために大仏が必要なのではないか」とか。仮説がでてくればそれを検証します。たとえば、市民100人にインタビューします。そうすると仮説の真偽がわかってきますよね。

そういったインサイトの後に、意思決定はあるわけなんですよね。この場合でいうと「病気で亡くなる市民が多い」というのが本質的な課題でした。それを解くためにはいろんなソリューションがあります。「病院を作る」という選択肢もありますし、「上下水道を整備する」という選択肢もあります。またもちろん「大仏を作る」という選択肢もあります。そのような様々な選択肢の中で、「この町に必要なのは一体なんだ?」と熟考して、優先度をつける。これがプロダクトマネージャーに必要なマジ価値のスキルです。この例では、「病院を作る」という意思決定をしていますね。さらにその時のKPIの目標として、「病気で亡くなる人を10分の1にする」ということも掲げています。

そのあとは、病院作るために、病院作る職人の人とか、設計者の人とか、協働する人数が一気に増えます。その人たちが楽しく働けるように、「悲しみ10分の1プロジェクト」というような名前を付けるのもいいですね。こうやって多くの人を巻き込んで目的達成のコアになる、それがムーブメントのスキルです。

3つのスキルをどう伸ばすか

ちょっと真面目な話に戻って、さっきの三角形どういうふうに伸ばしていくのっていうことをお話しようと思います。私の持論なんですけれどやっぱりバランスよく育てる必要があるかなと思っています。もちろん各スキルが得意なメンバーを集めて、3人チームで動くっていうこともありえはするのかなと思うんですが、ベンチャーのフェーズでは難しいかなって思っています。なので今は、ちゃんとこの三角形をバランスよく育てて、その面積を大きくするような形で、インパクトを大きくしてくださいねって話をしています。まず最初はたけのこPM。私らたけのこ採用ってよく言っているんですけれど、ぶれずにすくっと伸びることを期待しています。先輩PMと一緒に働くことで、どんどん成長してくださいと。そして、独り立ちしてくると、結構どんとビジョンを渡してよろしくって感じです。

成長の話がなんとなくできたかなと思うので、さっきの3つの力について深ぼっていきますね。まずはインサイト。大仏ってみんななんで必要なんだろう?っていう時にちゃんとインタビューにいけるとか、これは人に聞いたらわかるって判断できるとか、あとは歴史から人はいつ大仏を欲しがるんだろうっていうような体系的な知識だったりとかですね。あとは、もちろんデータ分析とか、ITプロダクトなのでテクノロジーの理解とかっていうのは必要です。まとめると、問いを立てるための知識や手段があるか、物事の本質をみることができるかというところがスキルの本質かなと思います。

次はマジ価値。ここは結構難しいんですけれど「ちゃんと意思決定できますか」って力です。成果物としては、ビジョンやプロトタイプです。ここで私が重要だと思っているのは、理想ドリブンと現実ドリブンの両方でモノを考えるということです。理想ドリブン、つまり持っているリソースにとらわれずにいったん考える。たとえば、「エンジニアが無限にいたら、どんな世界がマジ価値なんだっけ?」という考え方です。そして現実ドリブンでそこから削っていって、じゃあ本当のミニマムのプロダクトってこれだよねっていうような案を出せるっていうのは、すごい重要だなと思っています。

私、写真が趣味なんですけれど、結構写真と似てるなと思ってて。写真って目の前にあるものを切り取るってアートなんですけれど、理想ドリブンは「全景」なんですよね。自分の目で見えてるものすべて。でも、そこからフレームに切り取らないといけない。これが現実ドリブン。モノづくりでいうと、無限大にリソースがあればこれをやるけど、今のチームとか、今の事業環境だったらこれを作るよねっていうような。そんな感じです。

理想を考えておくということは非常に大事で、たとえば「理想どうなんですか?」ってエンジニアに聞かれるんですよね。その時にきちんと練られた理想を語る。そうすると「坂本さん、それわりとすぐに作れますよ」って話になるときもあります。また、理想を語ることで協働しているメンバーのモチベーションも上がると思うんですよね。というかんじで、理想を練り上げることは大事にしています。

最後にムーブメント。一言でいうとここは関わるメンバーとオーナーシップをもってコミュニケーションしてくださいねってところですかね。その機能・その企画がうまく行かなかったときの責任は自分にあるとオーナーシップをもつことは非常に大切ですね。

そのうえで、エンジニアとかQAとか、営業チームとかと一緒にちゃんとコミュニケーションする。協働する人たちにとってどんな情報をもとにどんな議論をするのかということを設計して企画をうまく進めることが必要かと思います。また、もっと期待したいこととしては、社外に対するコミュニケーションです。例えばユーザー会とかでプロダクトビジョンを喋れますかとか、このプロダクトをPRする時っていうのは、どういう世界観で話せばいいんですかとか、そういうところまで、研ぎ澄ませていける人っていうのが、すごい人だなって思います。

スキルをどうやって身につけていくのか

どうすれば身につくのか、今日プロダクトマネージャーパーティってところで、初心者の方とか、まだやられてない方とかっていうのも、結構多いかなと思うので、どうすれば身につくのかっていうのを、ちょっと喋ろうかなと思います。「今、この場のオーナーだったら、何するか」っていうのを考えるのは、すごく訓練になると思っていています。例えば、「今飲んでる居酒屋のオーナーだったらどうしますか?」と。そうすると、特にこの話する時って、だいたい飲んでるので、俺だったら内装こうするよなとか、椅子こうするよなみたいな話で、すげえ盛り上がったり。

なんか照明を変えようかなみたいので、盛り上がったりしますと。そうやって考えてもいいんですけれど、考えるべきはゴールは何かってことなんですよね。この居酒屋が解決すべき課題ってなんだろうっていうのを定義する必要がある。まさにインサイトですね。例えば、この居酒屋って売り上げ伸びてないことは、別に課題でないかもしれないですね。今の一定の売り上げでみんながワイワイしてくれれば、オーナーとしてはOKのプロダクトかもしれないです。もしくは、今1店舗目だけど、2店舗目、3店舗目、最終的にはグローバル居酒屋チェーンにしたいと思ってるかもしれないです。その場合は売上が伸びてないのは大きな課題。そこからエスパーしていく。自分の理想の店をつくるというよりも、店主に憑依する感覚に近いですね。とはいえ、課題を確実に特定するのは無理なので、それっぽい課題を1つ選んでそれにフォーカスします。

たとえば、「売り上げを増やすのが課題」としてみます。その話題でもりあがってくると、リピーター増やしますかみたいな話になると思います。じゃあ、リピーターってどうやったら増えるんだっけって言った時に、周りにお客さんがいるんですよね。ITプロダクトだと、使っている人って見えないんですけれど、この100人見渡して、あのお客さんピーターっぽいなみたいな、あの人なんでここ来たんだっけ、何食べてるんだっけ?みたいなのを、結構リアルに想像できるユーザー観察の場なので、面白いです。

客単価増やすって言った時に、この場で一番飲んでるテーブルどれだっけっていうのを見て、ああいう人を増やせばいいんだ、そうするとこれマーケティングだよねとか、こういう世界観のプロダクトを推し進めるよねっていうのを、妄想しています。五反田の居酒屋とかで一人で飲んでるときは大体そんなことかんがえています。そしたら次の日、会社の人に1人で飲んでましたねってなんか心配されます(笑)

プロダクトに落とし込んで考える

せっかくリブセンスさんに来たので、例えば転職ドラフトのプロダクトマネージャーだったらどうする?みたいなことも考えてみたいなと思います。デザイナー出身だったりとか、エンジニア出身だったりすると、ちょっとこのデザイン気にくわねえなとか、ここのスライダーってもうちょっと、色変えたほうがいいんじゃないですかとか、考えちゃったりするんですけど。

それってさっきの居酒屋にいると内装考えたり、椅子を考えたりしてるのと一緒で、インサイトベースじゃないんですよね。やっぱりインサイトベースで考えないといけない。「このプロダクトのゴールってなんだったっけ」や「ユーザーが、どういうことを期待(ジョブ理論でいうところのこのプロダクトのジョブ)してるんだっけ」っていうところに立ち返る必要があります。「フォームを入力を完遂する人が少ない」が課題なのか、「フォーム入力で脱落していく人は課題ではなく、ちゃんと入力した人へのフィードバックが迅速ではない」ということが課題なのか、というようなレベルから考えていく必要があります。

そして、その課題解決のためにはどんなソリューションがあるんだっけ?ということを妄想する。そういうことを考えるのはすごく良い訓練になると思います。

ちょっといっぱい話したんですけど、これ最後のスライドなんですが、うちスモールビジネスに携わる全ての人が創造的な活動にフォーカスできるようにって言って、今500人ぐらいいるんですけれど。PM全然足りてないんで、もし興味ある人がいれば、是非ウェブエキスパートドラフト経由でもよければ、直接言ってもらえれば大丈夫です。以上です。ありがとうございました。

こちらの記事はProduct Manager Party 〜 キャリア編 〜のイベントレポートの2/4記事目です。その他の記事は下記からご覧になれます。

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